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環境・社会

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地域社会との関係

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植林を行うにあたっては、国や地方自治体などと充分に協議し、地域住民の生活に貢献する、地域に根ざした植林を行うことを大前提にしています。海外で植林事業に携わるかたわら、地域に根ざした社会貢献活動をすることで、人間関係の大切さと素晴らしさを学んだ社員の体験をご紹介します。

地元とのつながりを求めて:広西王子豊産林有限公司(中国)の場合

広西王子豊産林有限公司 マネジャー  遠藤正俊からの書簡

植林に長く従事すればするほど、考え方が変わってきたことがある。それは、「植林」にとって木の植え方とか、肥料の種類とかも大事である。また、植林事業を通じて「環境に貢献」するのも当然である。しかし、植林の仕事に長く従事すればするほど、さらに大事なのは人とのつながりではないかということを感じるようになった。

私が王子で初めての中国産業植林事業を担当することになったとき、ただの植林だけではなく、地元との交流を育む事業にしていきたいと思った。いろいろ考えた結果、私たちは毎月一度「日本語サロン」を行うことにした。ホテルのプール脇の休憩所で行っているこのサロンも、もう2年になる。口コミで参加者もだんだん増えてきて、今では大学の先生や学生、一般市民、他業界の日本人駐在者等が気楽に交流する場所になってきた。「日本語を勉強したが、日本人としゃべったことがなかったので、日本語が通じて嬉しかった」などと、大感激されて帰る人もいる。おかげで知らないうちに、我々は南寧の小さな日本人社会と中国社会の間で連絡役・情報交換役になってきた。せっかくなので領事館と地元との連絡係も行い、今後は日中友好の窓口になって行きたいと考えている。

一方、王子本社の協力も得て、植林地近くの小学校へ寄付を始めた。日本のテレビで最近見かける中国は、先進国のようなモダンな都会かもしれないが、我々の植林地の近辺はまだ大変貧しい。校舎が崩壊しそうなので、木陰の下に机を並べて授業を行っている学校、電気代が払えず停電中のままの学校、また年3千円相当の学費が払えなくて子供が登校できないところなど、問題をあげればきりがない。我々の寄付額も、貧しさの改善には程遠い。それでも、学校を訪問すると生徒が親しく歓迎してくれる。

ある日、6歳位の男の子が、私の手を硬く握って離してくれない。皆に「この子供は君の子供ではないのか」とからかわれながら、でも彼の屈託のない明るい表情を見ると、「自分の子供だったらいいのに」と心から思った。彼の小さな手のぬくもりを感じながら、この地で植林の仕事ができて、嬉しいと思うひとときであった。そして「地域に根ざし、愛され、地域を育む活動」にするために、一番大事なことは人とのつながりだということを確信するこの頃である。

中国のこども達との写真
中国のこども達と(後列左から2人目が筆者)

中国の小学校の授業風景の写真
中国の小学校の実態