森そのものが持つチカラ
環境を守り、生きものを育み、
人の心をいやすチカラ
「木を使うものには、木を植える義務がある※」という考えのもと、私たちは1893年(明治26年)ごろから、木を植え、森を育ててきました。こうしてできた「王子の森」は世界に広がり、現在、東京都の約3倍の大きさとなっています。
王子の森の木々は、パルプやリサイクル可能な資源である紙の材料となるだけではありません。森は、増えすぎた二酸化炭素を受け止め、酸素に変えます。洪水や土砂災害から人々を守り、きれいな湧き水を地域にもたらします。たくさんの種類の生きものが命を育む場となり、人と自然が触れ合ういやしの空間をつくり出します。
私たちはこれからも、王子の森を健やかに育てていきます。そして、森そのものが持つ豊かなチカラを、未来へ受け継いでいきます。
※旧王子製紙社長、藤原銀次郎の言葉森から生まれる製品のチカラ
さまざまな製品に姿を変え、
暮らしを便利に、快適にするチカラ
ティシュ、トイレットペーパー、段ボール、包装紙、新聞、雑誌、コピー用紙、紙コップ、フィルム……私たちの製品は、今日も、世界中で、日常生活を支えています。
私たちが、森の木々をもとに紙製品をつくるようになったのは、1889年(明治22年)のこと。以来、「伝える」「包む」「拭く」という紙の基本的なチカラを発展させ、新たな製品を次々と生み出し、日本の暮らしを便利に、快適にしてきました。
1970年代には海外にも事業を拡大しました。現在では、アジアを中心に海外売上が約40%を占めるグローバル企業へと成長。国内外200を超える生産拠点から、さまざまな製品を世の中に送り出しています。
世界的な環境意識の高まりから、再生可能素材である紙に注目が集まる中、私たちはこれからも多彩な製品を通じて、あらゆる国と地域の毎日を支え続けます。
森から生まれる技術のチカラ
地球に優しい新しい素材となって、
世の中の問題を解決するチカラ
王子グループ150年の歴史は、森のチカラを余すことなく引き出し、多彩で画期的な技術を開発してきた「チャレンジングなものづくり」の歴史。そして、日本初の木材パルプ製造、新聞用紙の国内自給体制確立、古紙利用を促進する脱墨技術の開発など、技術のチカラで、さまざまな社会課題を解決してきた歴史です。
現在は、再生可能であり、化石資源由来のプラスチック、フィルム、燃料に置き換えられる木のチカラに着目。年々深刻さを増している環境問題解決のため、「サステナブルパッケージ」と「木質バイオマスビジネス」の2つの領域を軸にイノベーションに取り組んでいます。
私たちはこれからも培った技術で新しい価値を創造し、社会課題の解決に貢献していきます。