01 王子グループが目指すネイチャーポジティブ経営
王子グループのパーパス(存在意義)とサステナブルな森林経営
王子グループは2022 年に、次の「パーパス(存在意義)」を策定しました。
森林を健全に育て、その森林資源を活かした製品を創造し、社会に届けることで、
希望あふれる地球の未来の実現に向け、時代を動かしていく
私たちの事業基盤は、森林資源です。「木を使うものには、木を植える義務がある」という理念のもと、長い時間をかけ、森を育ててきました。現在は、適切に管理された森林から持続的に木材資源を調達し、その木材を活かした環境配慮型バイオビジネス事業を展開しています。
私たちの事業の根幹は、100年以上続くサステナブルな森林経営であり、これまでも、そしてこれからも、自然と共生しながら、ネイチャーポジティブ経営に取り組み続けていきます。

ネイチャーポジティブ経営の進化と自然資本会計時代へ向けて
現在の地球環境は、気候変動や生物多様性の損失が問題になっています。私たちの事業活動そのものが、自然を豊かにする方向に動く、「ネイチャーポジティブ経営」が求められています。さらに近年は、森林、土壌、水、大気、生物資源などの自然資本を経済価値としてとらえた「自然資本会計」の制度化も始まっています。
私たちはパーパス(存在意義)の実現を通じて、100年以上続くネイチャーポジティブ経営をさらに進化させ、自然資本会計の時代を見据えて取り組んでいきます。

02 国内外のネットワーク(ISFC等)
グローバルな連携体制の構築
ネイチャーポジティブ経営の一環として、業界や国を超えたグローバルな連携と枠組み作りへ主体的に関与しています。
2023年9月には世界の森林関連企業とともに、ISFC(International Sustainable Forestry Coalition)を設立しました。地球規模の課題解決に向けて、会員企業と連携し、COP等国際会議において積極的に発言をしていきます。
また、世界経済フォーラムにも加入し、サーキュラーバイオエコノミー社会への移行に向けて世界的な枠組み作りへも貢献していきます。