王子ホールディングス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:磯野裕之)は、森林アセットマネジメント事業会社New Forests(ニューフォレスツ)社との提携により、2030年にむけた王子グループの環境目標達成のため海外植林地面積の拡大を目的とし、グローバルに森林投資を行うコーポレートの森林投資ファンド「Future Forest Innovations ファンド」を設立しましたのでお知らせします。
当社は本ファンドにおいて、東南アジア、北米、中南米、アフリカ地域で合計約7万haの植林地を取得し当該植林地で2030年までに年間150万トンのCO2を固定化することを目標としています。
また、New Forests社が過去20年の経験で培った持続可能な森林管理ノウハウ、先進的な情報分析システムと地理空間データの高度活用などを通した、取得植林地の生産性向上および周辺天然林の生物多様性保全を行い、森林の持続可能な付加価値向上を目指します。
<王子コーポレート森林ファンド概要>
本ファンドは、今回New Forests社と王子が共同で設立したファンドビークル「Future Forest Innovations」内に設定され、王子グループの森林経営に関する方針・意向を反映した投資活動、森林管理活動を実施していく。本ファンドが投資・保有する森林資産は王子グループ事業として会計連結対象となる見込み。
正式名称 | Future Forest Innovations ファンド |
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設立国 | シンガポール |
出資約束額 | 3億US$(出資比率 王子HD 99%、New Forests社 1%) |
運用期間 | オープンエンド |
投資対象、目標 |
東南アジア、北米、中南米、アフリカ地域の森林資産 生産林 合計7万ha購入, CO2固定量 150万t/年(2030年までに達成) |
<ファンド運用スキーム(概念図)>

当社は「森林を健全に育て、その森林資源を活かした製品を創造し、社会に届けることで、希望あふれる地球の未来の実現に向け、時代を動かしていく」をパーパスとして掲げています。
本ファンドの運用を通し、森林管理のエキスパートであるNew Forests社が有する多様な知見と弊社の持つ森林管理経営哲学を反映・融合させ、持続可能な社会の実現に向けた木質資源利用製品の開発を進めるとともに、森林の公益的機能の可視化を含め、次世代に向けた森林資源活用、森林の付加価値向上を行ってまいります。
<New Forests社マーク・ロジャーズ最高経営責任者(CEO)コメント>
「当社は、20年以上のグローバルな森林投資、運用実績ノウハウを活用できる新しい取り組みとして世界有数の紙パルプメーカーである王子グループとの提携による「Future Forest Innovations」ファンドを設立し、より持続可能な未来への移行を加速させるお手伝いができることを大変嬉しく思います。私たちは世界の4つの主要地域で持続可能な生産林に投資することで、持続可能な森林資産を増やし、全体的な二酸化炭素排出量を削減するという王子グループの2030年ミッションの達成を支援していきます。」
<New Forests Pty Limited会社概要>
代表取締役CEO | Mark Rogers(マーク ロジャース) |
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設立、所在地 | 2005年、オーストラリア、ニューサウスウェールズ州シドニー |
事業内容 | 森林アセット投資、マネジメント事業 |
運用資産 | 117億豪ドル(77億 USD) (管理森林面積 4.3百万ha以上) |
主要株主 | 三井物産株式会社:49%、野村ホールディングス株式会社:41% |
New Forests社 投資実績イメージ(同社ホームページより)


<本件に関する問い合わせ先>
王子グリーンリソース株式会社
植林事業部
TEL:03-3563-7014
王子ホールディングス株式会社
コーポレートガバナンス本部 広報IR部
TEL:03-3563-4523 E-mail:oji-holdings@oji-gr.com