王子ホールディングス株式会社(代表取締役社長:磯野裕之、本社:東京都中央区)と、グループ会社である王子ネピア株式会社(代表取締役社長:森平高行、本社:東京都中央区)は、星野リゾート(代表者:星野佳路、本社:長野県軽井沢町)と共同で、紙製ハンドタオルの水平リサイクル※を開始しました。
当社は、2024年6月から「星野温泉 トンボの湯」で使用された紙コップを回収し、nepiaハンドタオルとして再生し、同所で再利用しています。
本取組では星野リゾートの4施設でnepiaハンドタオルを含む紙製ハンドタオルを回収し、王子ネピアの協力工場でnepiaハンドタオルとして再製品化させます。これにより、従来の紙コップのリサイクルに加え、「ハンドタオル to ハンドタオル」の水平リサイクルが実現し、完全循環型リサイクルシステムを確立します。

使用済みハンドタオルは、水を吸っても破れないように紙に強度を持たせているため、溶解性が悪く、汚れや臭いの問題からリサイクルが難しい状況にありました。さらに、回収ルートが存在しないため、これまでは焼却処分されることが一般的でした。
当社は協力会社(株式会社ツチハシ、本社:長野県茅野市、代表取締役:土橋嵩史)と連携し、既存の物流網を活用した回収ルートを構築するとともに、王子ネピアの協力工場で独自の技術により溶解性を向上させ、効率的に繊維分(パルプ)を回収し、ハンドタオルとして再製品化することに成功しました。
星野リゾートは、使用済み紙製ハンドタオルの排出量が多い、「星のや軽井沢」、「軽井沢ホテルブレストンコート」、「軽井沢エリア 村民食堂」、「リゾナーレ八ヶ岳」の4施設で参画しました。この4施設間には、もともと日用品や消耗品を納品していたツチハシの定期便が運行されていたため、使用済み紙製ハンドタオルの回収・納品ルートは、この定期便を活用することで、新たな輸送は発生せず、追加のCO2排出も抑えられます。
2025年1月15日から2月14日をテスト期間とし、この期間に4施設から回収された使用済み紙製ハンドタオルは58.3kgに達しました。これは年間約700kgに相当し、nepiaハンドタオルに換算すると年間2,917パック(1パック200枚入り)の再製品化が見込まれます。再生されたnepiaハンドタオルは前述の4施設で利用される予定です。
近年、脱プラスチックに向けた代替素材として紙の需要が高まっており、持続的なマテリアルリサイクルの重要性が増しています。王子グループは、資源の循環利用に寄与し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
- ※ 使用済みの製品を原料として使って、同じ製品を新たに作ること。

≪関連リリース≫
星野リゾートと共同で紙コップのマテリアルリサイクルを開始
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<本件に関する問い合わせ先>
王子ホールディングス株式会社
グループオペレーション本部 リサイクル推進部
TEL:03-3563-1130 E-mail:ohd.recycling-system@oji-gr.com
コーポレートガバナンス本部 広報IR部
TEL:03-3563-4523 E-mail:oji-holdings@oji-gr.com