International Sustainable Forestry Coalitionでの自然資本会計プロジェクトに参加
森林セクター横断での世界初のプロジェクト

ニュースリリース サステナビリティ経営・財務

王子ホールディングス株式会社(社長:磯野裕之、本社:東京都中央区)は、この度、International Sustainable Forestry Coalition ISFC1主導の自然資本会計プロジェクトに参加しましたのでお知らせします。

森林、土壌、水、大気、生物資源等の自然の構成要素は「自然資本」と呼ばれ、ビジネスや社会に必要不可欠な価値を提供しています。近年、自然環境の劣化が地球上の多くの場所で指摘されている中、自然資本を包括的に経済価値として捉える「自然資本会計」を制度化し、資金動員を促し回復を目指す議論が活発化しています。本プロジェクトでは、合計で21ヵ国2400万ha以上に及ぶ森林資産を保有する18社の森林関連企業が、新たに出現しつつある自然資本会計の原則と報告フォーマットの適用を目指し、一貫した基準、体系を用いて、パイロットテストを実施いたします。

また、本プロジェクトは、自然資本、社会資本、人的資本の測定と評価に係るイニシアチブの国際的協力体であるCapitals Coalition※2、ならびに自然関連財務情報開示タスクフォース (Taskforce on Nature-related Financial Disclosures (TNFD))※3との共同での取り組みです。

当社は、「木を使うものには木を植える義務がある」という理念のもと、100年以上の長きにわたり、植林によるサステナブルな森林経営を実践してきており、日本の民間企業で最大級となる、東京都の約3倍の面積に相当する森林(国内外合わせて約63.5万ha)を保有しています。保有する森林において、自然資本会計への対応を進めることで、ネイチャーポジティブ実現に向けた取り組みを進化させてまいります。

  • ※1  ISFCとは、20239月に設立された、森林所有者や森林投資事業者など世界各地の企業20社によって構成されている国際的な団体。持続可能な森林管理を基盤とし、森林セクターの意見を集約して発信することにより、気候変動、生物多様性の損失、森林面積の減少といった国際的課題へ対処することを目指す。当社は設立メンバーとして当初より参加
  • ※2 Capitals Coalitionとは、自然資本、社会資本、人的資本の測定と評価に係るイニシアチブの国際的な協力体であり、2030年までに、ビジネス、金融機関、政府の大部分が、上記三つの資本の価値を踏まえた意思決定を行う状態を目指している
  • ※3 TNFDとは、企業活動による自然への依存やインパクト、それらに起因するリスクと機会等の自然関連情報開示について、市場参加者やその他のステークホルダーに提言とガイダンスを提供するタスクフォース。当社は、20241月にTNFD提言の早期採用者(TNFD Early Adopter)に登録し、同年9月、最初のTNFDレポートを開示済

<本件に関する問い合わせ先>
王子マネジメントオフィス株式会社 
  グループマーケティング本部 王子の森活性化推進部
 TEL:03-3563-4430
王子ホールディングス株式会社
 コーポレートガバナンス本部 広報IR部
 TEL:03-3563-4523  E-mail:oji-holdings@oji-gr.com