王子ホールディングス株式会社(社長:磯野裕之、本社:東京都中央区)は、公益社団法人日本包装技術協会主催の「2025日本パッケージングコンテスト」において、王子グループからジャパンスター賞2点を含む5作品が入賞致しましたことをお知らせいたします。同コンテストは、優れたパッケージとその技術を開発普及することを目的として実施されております。
今後も王子グループは、サスティナブルパッケージの開発を推進し、持続可能な社会の実現に取り組んでまいります。
なお、入賞作品は、2025年10月3日(金)~4(土)の期間、イオンレイクタウン(埼玉県越谷市)にて開催される「暮らしの包装商品展2025」会場内の『2025 グッドパッケージング展』にて展示されます。
■ジャパンスター賞
経済産業省 製造産業局賞
『海外向けインジェクター集合包装改善』
スズキ㈱様/王子コンテナー㈱

インジェクターの集合包装に於いて、プラスチック包装資材を全て廃止した包装仕様を開発した。
従来はプラスチック包装資材(樹脂トレー、ミラーマット等)を使用して製品を横向きにして収容していたが、新仕様では段ボール固定材に製品を縦向きに収容する。ミラーマットで製品を保護する作業から、製品を穴に差し込むだけの作業になり、梱包・開梱作業性を高めた。また段ボール化することで樹脂トレーでは不可能だった、充填率の高いレイアウトを実現し、収容数が96→120へ増加した。
本改善によって、①充填率25%向上②プラスチック使用量100%削減③梱包作業時間65%削減④包装資材費63%削減、を実現した。
■ジャパンスター賞
日本パッケージデザイン協会賞
『梅酒700ml瓶 五角柱紙器箱12本用ケース』
サントリー㈱様/王子コンテナー㈱ /王子パッケージング㈱

梅の5枚の花弁から着想を得た五角柱の梅酒用紙器箱が12本入る包装仕様を開発した。
四角形の箱と比較し五角形の箱は配置が複雑になるが、紙器箱同士が安定して動かず且つ、空間の発生を最小限に抑えることで、梱包効率が良くなるよう配列を工夫した。紙器箱は免税用・国内用の2種で素材も構造も異なり、一方は輸送の摩擦に弱く、もう一方は保管時の強度に課題があった。必要な保護性能の異なる2種類の紙器箱を、共通のケース・固定材で梱包することで保管・管理の負担を軽減することに成功した。
また、梱包作業が煩雑にならないよう固定材は単純な作業で容易に組立て可能な形状とした。
■テクニカル包装賞
『ニコン初!生物顕微鏡の環境配慮包装』
㈱ニコン様/会津パッケージ㈱様/王子コンテナー㈱

生物顕微鏡本機において、㈱ニコン初の「環境配慮包装」を実現しました。
製品重量21kgの精密機器である生物顕微鏡(ECLIPSE Ti2-E)では、これまで梱包材に発泡系緩衝材を使用してきましたが、今回、強度と緩衝機能を兼ね備えた新しい梱包材を導入することで、資材の重量やコスト削減、箱サイズの縮小、部品点数の削減、さらには、単一素材化など、多くのメリットを得ることができました。
これにより環境配慮と製品の保護を両立させることが可能となりました。
■菓子包装部門賞
『贅沢ルマンドエチオピアモカ』
㈱ブルボン様/㈱シンク・ラボラトリー様/王子マネジメントオフィス㈱

素材にこだわりおいしさを追求してきた贅沢シリーズとして、エチオピアモカとたっぷりの発酵バターを練り込んで焼き上げたコーヒー風味のクレープ生地を、エチオピアモカを加えた濃厚なコーヒークリームで包み込んだ上品な味わいの商品です。
外装には紙の比率を高めたパッケージを採用しており、VOC(揮発性有機化合物)を使用しない印刷方式にすることで環境に配慮したパッケージとしています。
■日用品・雑貨包装部門賞
『積み上げ収納ボックス』
㈲シンコー様/㈲池田木型製作所様/福山森紙業㈱/森紙業グループ

段ボール製のストッカーは世の中に多く存在しますが、段ボール製品でも1,500円前後と高額です。ピッキングボックスとしても利用されますが、近年女性のおしゃれも多様化し、洋服だけにとらわれず、小物の量も増加傾向にあります。
小物を整理整頓し、キレイを維持するためにも仕分けは必須と考え、市場に出回るダンボール地ではなく白ライナーを使って家庭向けに企画した商品です。廃棄やリサイクルも容易で100円という価格で安価に仕分けできるのが特徴です。
〈 本件に関するお問い合わせ先 〉
王子産業資材マネジメント株式会社
クリエイティブ本部
TEL:03-5550-3065
王子ホールディングス株式会社
コーポレートガバナンス本部 広報IR部
TEL:03-3563-4523 E-mail:oji-holdings@oji-gr.com