アルミ付き紙容器由来のポリエチレン・アルミ層を物流パレットにリサイクル
~J&T環境(株)と共同で資源循環型社会の実現に向けた新たな一歩~

ニュースリリース サステナビリティ研究・開発

王子ホールディングス株式会社(代表取締役社長:磯野裕之、本社:東京都中央区)は、J&T環境株式会社(代表取締役社長:長谷場洋之、本社:神奈川県横浜市)と共同で、アルミ付き紙容器由来のポリエチレン・アルミ層(以下、ポリ・アルミ層と記載)を物流パレットにマテリアルリサイクルする新たな取組みを開始したことをお知らせいたします。


アルミ付き紙容器は、豆乳や野菜ジュース、お酒など幅広い飲料に利用されており、未開封の状態であれば常温で長期間保存できる紙容器です。光や酸素から内容物を守るため、紙以外にポリエチレン層やアルミ層も使用されており、古紙回収に出せない禁忌品として扱われ、古紙利用率は非常に低い状況でした。


当社は2024年2月より、紙繊維とポリ・アルミ層に分離することで資源化し、紙繊維部分を段ボールにマテリアルリサイクルする取組みを開始していますが、ポリ・アルミ層部分は焼却処分(サーマルリサイクル)によって処理されているのが現状です。


本取組みでは、プラスチックごみやプラスチック製の容器包装を、物流パレットへとリサイクルする事業を行っているJ&T環境社の設備・経験・ノウハウを活用することにより、ポリ・アルミ層のマテリアルリサイクルが実現しました。これにより、廃棄物やCO₂排出量の削減が見込まれ、低炭素・資源循環型社会の実現に貢献します。
今後は他素材への応用も視野に入れ、引き続き、持続可能な社会の構築に向けた取り組みを強化してまいります。


   

【アルミ付き紙容器のマテリアルリサイクル工程】

■回収工程(1、2) :
店頭や自治体などから回収するアルミ付き紙容器の他、紙容器の製造工場で発生した製品にならなかった紙も回収します。

■破砕・洗浄・マテリアルリサイクル工程(3、4、5) :
飲料汚れなどが付着している場合は、破砕・洗浄を行い、王子グループの工場で紙繊維とポリ・アルミ層を分離します。ポリ・アルミ層は成形加工しやすいように造粒(ペレット化)され、物流パレットの原料として資源化されます。
紙繊維は王子グループにて段ボールなどの紙製品に、ペレット化されたポリ・アルミ層はJ&T環境社のパレット成形機にて物流パレットとしてマテリアルリサイクルされます。

  



【Renewa(リニューワ)について】
「Renewa(リニューワ)」は、これまでリサイクルが難しかった素材を再生可能(Renewable)にしていく、企業連携型の新しいリサイクルシステムです。資源循環の輪が広がる未来を目指し、技術開発とパートナーシップを通じて、より多くの廃棄物の再資源化に挑戦し続けています。取組みの詳細については、専用WEBサイトをご覧ください。
 ◆Renewa(リニューワ)専用WEBサイト: https://renewa-oji.jp/



≪関連リリース≫
>「紙のリサイクルは、“次のステージ”へ。王子グループ、新ブランド 『Renewa(リニューワ)』 始動」
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>「液体紙容器から段ボールへリサイクルシステム構築」
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<本件に関する問い合わせ先>
イノベーション推進本部 パッケージング推進センター
TEL:03-3533-7161  Email:ohd.recycling-system@oji-gr.com

コーポレートガバナンス本部 広報IR部
TEL:03-3563-4523  E-mail:oji-holdings@oji-gr.com