紙のリサイクルは、“次のステージ”へ。
王子グループ、新ブランド 『Renewa(リニューワ)』 始動
~資源循環の輪を広げ、持続可能な社会の実現に貢献~

ニュースリリース サステナビリティ研究・開発

王子ホールディングス株式会社(代表取締役社長:磯野裕之、本社:東京都中央区)は、この度、従来の紙のリサイクルから、さらに一歩踏み込んだ資源循環の取組みとして、難処理古紙(※1)のマテリアルリサイクルなど、王子グループが推進する様々なリサイクルの取組みを象徴するブランドとして「Renewa(リニューワ)」を新たに策定したことをお知らせいたします。

王子グループは、「サステナブル」や「SDGs」という言葉が広く知られる以前より、植林による持続可能な森林経営や古紙リサイクルなど、循環型社会の実現に向けた取組みを地道に進めてまいりました。

紙は、森林資源から生まれ、使用後は古紙として再び製品に生まれ変わることができる、リサイクル性に優れた素材です。日本では、古紙回収率が約82%、古紙利用率が約67%(※2)と世界的にも高水準を誇り、紙のリサイクルは既に社会に根付いた仕組みとなっています。

一方で、紙コップやアルミ付き紙パックなど、一般的な設備ではリサイクルが難しい「難処理古紙」も存在しており、サーマルリサイクル(※3)に頼らざるを得ないケースもあります。
本ブランド「Renewa(リニューワ)」では、こうした素材についても、技術開発と企業間連携を通じてマテリアルリサイクルの可能性を広げていくことを目指しています。既存の高い古紙回収・利用率をベースに、さらに一歩踏み込んだ資源循環の実現に挑戦してまいります。

今後は、本ブランドの理念にご賛同いただける企業・団体の皆様と連携を深めながら、低炭素・資源循環型社会の実現に向けて資源循環の“輪”をさらに広げていきたいと考えております。

  • ※1 一般的な古紙回収に出せない禁忌品として、大部分が焼却処分されている古紙のこと
  • ※2 出典: 古紙再生促進センター http://www.prpc.or.jp/recycle/number/
  • ※3廃棄物を焼却する際に発生する熱エネルギーを回収・利用する方法のこと

【ブランド名称とロゴマークに込めた想い】
■ブランド名称 : 
 Renewa (読み:リニューワ)

■ロゴマーク  :

■策定の意図  :
 「より多くの廃棄物(Waste)を再生可能(Renewable)に変えていきたい」、「業界・企業の枠を超え、パートナー企業の“輪”を広げることで、資源循環の“輪”を広げ、環境と調“和”する社会をつくりたい」という想いを込めた造語です。ロゴマークにある2本の矢印によるループは、資源を“循環”すること、企業や人の“輪を繋ぐ”ことを意味しています。

【ブランドステートメント】

飲み終えた紙コップは、分別してゴミ箱に。
 
たとえば、
そんな当たり前の習慣のその先で、
リサイクルの新しい仕組みが動き始めています。
 
それは、
これまで捨てるしかなかったモノを、
再生可能な資源へと変えるため、
企業・人・モノがつながる仕組み。
 
私たち王子グループは、
より多くのモノを回収・再生し、
資源循環の輪が広がる未来を目指して、
チャレンジを続けていきます。
 
それでも、
変わらず大切なのは、人の力だと考えるから。
みなさんと一緒に、大きな輪をつくりたい。
 
再生の輪をいっしょにつくる Renewa

【Renewa (リニューワ) リサイクルの仕組み】

【王子グループのマテリアルリサイクルの取組み(例)】
■液体紙容器(紙コップ・アルミ付き紙パック等)のリサイクルシステム
 液体紙容器は、耐水性やバリア性を持たせるために、紙素材にプラスチック層やアルミ層などが積層されており、古紙回収に出せない禁忌品として大部分が焼却処分されています。王子グループでは、使用済みの液体紙容器を回収し、破砕・洗浄工程により容器の汚れやプラスチック層・アルミ層を除くことで、紙繊維(パルプ)を再資源化するシステムを構築しました。再資源化された紙繊維は、段ボールや紙製ハンドタオルなどに再生し、有効活用されます。

■紙製ハンドタオルの水平リサイクルシステム
 紙製ハンドタオルは、水を吸っても破れないように紙に強度を持たせているため、溶解性が悪いことや、汚れや臭いの付着という問題からリサイクルが難しい状況にありました。王子グループでは、独自の技術により溶解性を向上し、効率的に紙繊維(パルプ)を回収、紙製ハンドタオルとして再製品化することに成功いたしました。

王子グループは、引き続き、資源の循環利用や環境配慮型素材・製品の開発を通じてグリーンイノベーションを推進し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

≪関連リリース≫
>「王子HD・日本マクドナルド・日本KFC・タリーズコーヒー、4社連携による紙カップリサイクルを開始」のお知らせ
   /news/?itemid=2112&dispmid=1199
>「ソフトバンクのオフィスで使用された紙コップをnepiaハンドタオルにマテリアルリサイクル!」のお知らせ
   /news/?itemid=2179&dispmid=1199
>「紙製ハンドタオルの水平リサイクルシステムを確立~星野リゾートの4施設で6月1日から開始~」のお知らせ
   /news/detail_002284.html
>「東京23区全域で使用済み紙コップのリサイクルプラットフォームを構築」のお知らせ
   /news/detail_002323.html


<本件に関する問い合わせ先>
王子ホールディングス株式会社
グループオペレーション本部 リサイクル推進部
 TEL:03-3563-1130  E-mail:ohd.recycling-system@oji-gr.com

コーポレートガバナンス本部 広報IR部
 TEL:03-3563-4523  E-mail:oji-holdings@oji-gr.com