王子ホールディングス株式会社(社長:磯野裕之、本社:東京都中央区)は、公益社団法人日本包装技術協会主催の「2026日本パッケージングコンテスト」において、王子グループからジャパンスター賞1点を含む11作品が入賞致しましたことをお知らせいたします。同コンテストは、優れたパッケージとその技術を開発普及することを目的として実施されています。
今後も王子グループは、サスティナブルパッケージの開発を推進し、持続可能な社会の実現に取り組んでまいります。
なお、入賞作品は、2026年10月14日(水)~16(金)の期間、東京ビックサイトにて開催される「東京国際包装展(東京パック2026)」の特別ブース『2026グッドパッケージング展』にて展示されます。
■ジャパンスター賞
日本包装技術協会会長賞
『サーバー用観音開き段ボール【パカ割BOX】』
㈱ジャパネットウォーター様/王子コンテナー㈱

高さ100cmを超えるウォーターサーバー用梱包材において、環境適合性とアクセシブルデザイン性を実現。底パットや背面に使用されていたPEの包装材を段ボール製に変えオール段ボール包装とした。開封時、従来の梱包仕様では半A式の外装箱を高く持ち上げる必要があり多大な労力を要していたが、前面中央のプッシュポイントから上下に裂ける独自のジッパー構造を開発。ジッパーの解裂に連動して天面まで自然に展開し左右へ「観音開き」になる機構を採用。これにより、重い段ボールを持ち上げることなく、前方からスムーズに製品を取り出すことが可能となった。100%リサイクル可能な素材構成で環境不可を低減し、開封作業の劇的な効率化を実現。
■包装技術賞
テクニカル包装賞
『電子ピアノセット 環境対応包装』
ローランド㈱様/王子コンテナー㈱

豪州における発泡スチロール(EPS/PS)規制への対応として、電子ピアノセット向けの段ボール包装資材を新たに開発した。電子ピアノセット(本体・専用スタンド・ペダルユニット・椅子など)は、総重量が40Kg以上に及ぶため、包装には高い剛性と輸送時の衝撃を吸収する柔軟性の両立が求められている。従来は緩衝材としてEPS/PSを使用するのが一般的であった。今回、段ボールの特性を活かした構造設計と緩衝位置の最適化により、オール段ボール化を実現した。その結果、単一素材化によって廃棄物処理(産業廃棄物)からリサイクルへの移行が可能となり、環境負荷の低減に貢献する包装を実現した。
■包装技術賞
適正包装賞
『アルミ付き紙容器の自社工場損紙を用いたリサイクル段ボール』
カゴメ㈱様/ダイナパック㈱様/王子ホールディングス㈱

カゴメ工場内で発生したアルミ付き紙容器の損紙をリサイクルして、「2026年カゴメトマトジュースプレミアム食塩無添加195ml×24本」用段ボールの一部に使用した。これまでもカゴメ工場内で発生したアルミ付き紙容器の損紙は、溶解分離し、紙繊維分をトイレットペーパー等にするリサイクルを進めてきたが、今回新たに、確立されたリサイクルシステム(回収率95%以上※)を活用し、循環性能の高い段ボールの原料として再生利用することで、容器包装のさらなる資源循環の推進につなげた。
※全国段ボール工業組合連合会の集計
■包装技術賞
アクセシブルデザイン包装賞
『袋麺用易開封ケース』
日清食品HD㈱様/王子コンテナー㈱
袋麺の段ボールケースは、直線形状のジッパーを用いてきたが、廃棄時の残渣処理や開封に慣れを要する課題があった。加えてすでに易開封ケースが導入されている縦型カップに比べ、袋麺は内容物が偏りやすく圧縮強度が低いため、歪みやすい。また、圧が掛かった際にジッパーの破断暴走も起きやすい。そこで、開封力を分散させる「ウェーブ形状ミシン目」を新たに開発。荷重を波状に逃がし、保持強度を保ちながら軽い力で滑らかに開封できる構造を実現した。従来の直線ジッパーで生じていた端材もなくなり、解体作業の負担も大幅に低減。袋麺特有の制約下でも安定して機能する、新しい易開封ケースの開発に成功した。
■包装技術賞
ロジスティクス賞
『ながいきねぎノンステープル立箱 JA長生 白子水耕温室組合』
農事組合法人 白子水耕温室組合様/長生農業協同組合様/森紙業グループ

従来は小ねぎを横詰めした後、立箱として3箱1束を2段積輸送していたが、輸送時に蓋が上下の荷重で開いてしまったり、箱自体が破損してしまう課題があった。そこで上下荷重に有効なロック機能を強化したノンステープル形状を提案。加えて内側へ差し込んだツメが商品を傷つけづらいようにツメ形状を工夫した。従来の天面オーバーフラップから通常フラップ寸法に変更したことにより商品を箱詰めする際の作業効率が向上。また、耐圧強度が上がったことによる3段積輸送も実現可能となり輸送効率も向上した。
■包装部門賞
贈答品部門賞
『1歳からのシリーズギフトセット』
オタフクソース㈱様/王子コンテナー㈱/王子マネジメントオフィス㈱

離乳食を終えたお子さまが、みんなと同じメニューを安心して楽しめることをコンセプトに開発した「1歳からのシリーズ」と絵本をセットにしたギフト。塗り絵としてアフターユースできる仕掛けを設け、どんな画材でも塗りやすいノーコート紙で仕上げた。直感的でわかりやすいビジュアルにより、親子のコミュニケーションのきっかけとなることを目指した。
■包装部門賞
輸送包装部門賞
『桃を世界へ!「高強度トレイの完成形」』
全国農業協同組合連合会 山形県本部様/山形段ボール㈱/王子コンテナー㈱

山形県産の桃の輸出用として新形状トレイが完成した。A 式では強度不足や通気性が悪い為、高強度が必要な今までにない新構造トレイを開発。国内輸送用のトレイと比べて、同サイズ/ 同材質であっても、133% の強度を実現!箱の4 隅の角部は垂直を維持しつつ、長側面の中心部分だけを少し湾曲させながら内側傾斜させる工夫で強度アップを達成した。且つ、組み立て方法は国内用と同じであるため作業者への負担も少ない。デザインは、「日本」「桃」を前面に出した海外向けとした。手穴は指に優しい湾曲形状とした。箱の変形も無く海外輸送が可能となった。
■包装部門賞
電気・機器包装部門賞
『自動車ライト部品 モノマテリアル包装』
本田技研工業㈱様/ムサシ王子コンテナー㈱/王子コンテナー㈱

自動車ライト部品を対象とした段ボール100%のモノマテリア
ル包装。JIS Z 0200 レベルⅠの自由落下試験をクリアする緩
衝性能を有し、製品形状に沿って保持できる形状追従型の天
面パットを新たに開発し、汎用性を持ちながら割れやすい製
品への局所荷重を抑制するとともに、管理点数の削減および
木型費用の抑制に貢献している。また、PEフィルムを使用しない構成とすることで、高いリサイクル性を実現した。
■包装部門賞
工業包装部門賞
『大空間エアコン「マルチジェット」用ファン部品セット包装』
ダイキン工業㈱様/旭洋㈱/王子コンテナー㈱/王子ホールディングス㈱

工場・体育館・整備場など大空間向け空調機「マルチジェット」の部品であるプロペラファンとベルマウスのセット梱包を、オール紙素材で実現した。別々に梱包するのではなく、セット包装にすることで、包装容積を大幅に削減することができ物流課題にも貢献する。両部品の間には、新開発の紙製緩衝材「もぐらっぷ」を採用。紙表面に立体的な凹凸パターンを施すことで、従来のプラスチック製の気泡緩衝材(空気を用いた包装材)と同等のクッション性を確保しつつ(保護性能)、梱包時の作業性は維持(作業性)。使用後は古紙としてリサイクル可能で(環境性)、環境負荷低減に貢献する。
■包装部門賞
工業包装部門賞
『海外向けトランスファー集合包装改善』
スズキ㈱様/王子コンテナー㈱

自動車部品(トランスファー)の海外輸送に向け、新たな包装仕様を開発した。内部構造をシンプルな組仕切り構造とすることで外装容器(ケース)を小型化し、輸送・保管効率の向上を図った。また、内材の組立などの事前段取りを不要とし、簡易な包装工程とすることで、現場作業の効率化を実現している。さらに、防錆フィルムを防錆紙へ切替え、プラスチック資材を完全に廃止した。本改善により、「輸送、保管効率を約67%向上(40ftHQ当たり288個⇒480個)」「段ボール資材点数を約77%削減(26点/箱⇒6点/箱)」「包装作業時間24%削減」、「包装資材コスト削減36%」、「プラスチック使用量100%削減」、を実現した。
■包装部門賞
大型・重量物包装部門賞
『環境負荷の軽減(木枠から強化段ボールへ)』
王子インターパック㈱

従来は製品を1台ずつ木枠で梱包し、日本国内向けに出荷していたが、今後の海外展開を見据え、環境負荷低減と物流効率向上を目的に、強化段ボール「ハイプルエース」を用いた新たな梱包仕様を提案した。梱包材の大幅な軽量化により物流コストを低減するとともに、安全で誰でも扱いやすい梱包・開梱作業を実現。さらに、廃棄物削減や高いリサイクル性にも寄与し、ハイプルエースの特性を活かした、安心かつ環境に配慮した持続可能な輸送を可能とした。
<本件に関するお問い合わせ先 >
王子ホールディングス株式会社
グループオペレーション本部 山縣
TEL:080-1188-2020