王子グループの製紙技術の進化および時代の要求に合わせて蓄積された排水処理技術を集約・確立し、国内外における水環境事業の展開を推進しています。
集約された水処理技術の応用開発
長年培ってきた製紙技術を通じて蓄積された用水製造・排水処理のノウハウを活かし、それらをさまざまなニーズに合わせて組み合わせることにより、あらゆる水環境に適したインフラ全般(※1)の管理が可能になりました。
1:上下水、各種工場排水、産廃処理廃液、畜産廃液、農業用水処理など
①調査・提案
― 様々な角度から調査、原因と対策を見つけます。 ―
研究所には水処理の専門スタッフが在籍、適切な現地調査・水質分析・ラボ試験が実施できる技術と設備が常備されています。
現地調査
各種計測器(※2)を使用し、水質の簡易分析を行い、水処理設備を診断。
水処理専門スタッフによる水処理設備の調査・設備提案
(提案風景)
現地調査・水質分析
(現地調査風景)
2:pH計、EC計、DO計、ORP計など
水質分析
各種分析装置(※3)や高度分析機器(※4)を使用して水質分析を行い、問題とその原因を特定。
分析機器の一例
ジャーテスト(凝集沈殿テスト例)
UF膜試験機
3:BOD、COD、TOC、イオン類など
4:ICP、SEMなど
ラボ試験・パイロット試験
ジャーテスター(凝集沈殿)、フローテーションテスター(加圧浮上)、膜処理試験機(MF、UF、RO)、生物処理試験機(好気、嫌気)等
各種ラボ試験機を使用した試験を行い、生じている問題の対策を解明、実設備に対する適切な対策につなげます。
膜処理設備の一例
②設計・施工
― 広い視野、観点に基づく設備構築 ―
設計
現地調査結果、水質分析結果、ラボ試験結果などのデータをもとに、お客様に最適な設備を設計します。
各種パイロット試験機(生物処理、膜処理など)を使用することにより精度の高い設計も可能です。
施工
水処理施設運転管理・保守点検経験者がメンテナンス性を考慮した設備を施工管理します。
③維持管理
製造工程や環境により変化する水質に対し、長年の研究成果に基づき最適な水処理薬品を選定・提案し、性能の向上やトラブルを解決します。
王子グループではあらゆる水インフラに対応するメンテナンス製品・技術を開発しています。
主なメンテナンス製品
水インフラ全般に対応した保有技術