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王子グループ

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資源環境ビジネス

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パルプ、再生可能エネルギー、植林、木材加工など、グループが保有する資源を総合的に活用し、事業強化を推進します。

小貫 裕司
王子ホールデイングス
常務グループ経営委員
資源環境ビジネスカンパニープレジデント

セグメント概況

 
 
 
 
 
 
 
 





   2022年度は、売上高4,238億円(対前年+1,032億円)、営業利益685億円(対前年+133億円)でした。国内事業では、パルプ事業が、原燃料価格高騰の影響を受けつつも、堅調な需要と市況の上昇により、増収・増益となりました。エネルギー事業は、2022年12月から徳島県で新たにバイオマス発電所が稼働したことにより、売電量が増加し、増収となりました。
  2023年度は、世界的なパルプ市況の下落により減収減益が見込まれ、売上高3,750億円(対前年△488億円)、営業利益180億円(対前年△505億円)を計画しています。

事業概要

【パルプ事業】
 広葉樹および針葉樹クラフトパルプ・溶解パルプ等、多様なパルプを生産しています。外販パルプ生産能力250万トン/年を有し、アジア・欧州・北米などグローバルに販売を展開しています。

【エネルギー事業】
 木質バイオマス、水力、太陽光など、再生可能エネルギーによる発電設備の新設・増強により電力事業を推進しています。また、国内外の拠点を活かし、エネルギー事業の拡大に合わせたバイオマス燃料の調達や、外販強化も進めています。

【木材加工事業】
 アジア・オセアニア地域を中心に、製材や木材加工製品の生産能力増強および仕入販売強化に取り組んでいます。国内では、建設資材分野への拡販等を通じ、収益力の強化を図ります。

【植林事業】
 国内外に保有する社有林において、持続可能な森林の育成・管理に取り組んでいます。収穫した木材はパルプ原料の他、製材、合板部材、バイオマス燃料等、さまざまな用途に向けて供給しています。また、海外生産林400千haを目指し、用地取得と植林の拡大を進めています。

【原燃料・資材調達業務】
 子グループ全体の調達を一括管理し、有利で安定した調達を進めています。調達にあたり「王子グループ・サプライチェーン・サステナビリティ行動指針」に基づき、環境や社会に配慮したサステナビリティ調達を行っています。

【澱粉・糖化事業】
 トウモロコシを中心とした澱粉・糖化製品の技術開発を進め、お客様のニーズに応えた製品を提供しています。



溶解パルプ
(一般レーヨン用途と特殊品用途)


CENIBRA社
パルプ製品倉庫


ユーカリの品種を選び、育てる苗畑
(ブラジル/CENIBRA社)



再生可能エネルギーなどのエネルギー事業の拡大

<燃料調達の優位性を活かした事業拡大>

 エネルギー事業では、再生可能エネルギーの事業強化を目指し、さまざまな事業の検討を継続的に進めています。2022年12月には、伊藤忠エネクス株式会社と合弁で建設したバイオマス発電設備が徳島県で稼働しました。また、国内社有林地を活用した風力発電事業の検討も進めています。バイオマス燃料の調達については、国内では未利用木材資源を活用した燃料用チップの増産や、従来は放棄されていた枝条材(小枝や葉)の積極利用を図っています。海外では適法性と持続性を確保しつつ、インドネシアやマレーシアにおける燃料用パーム椰子殻の調達増を図っています。

 
 
 
 
 
 
 
 

パルプ事業の強化・拡大

 パルプ市況の変動に対応する事業基盤を強化するため、主要拠点において戦略的収益対策を継続して実施しています。
CENIBRA(ブラジル)
・ 2021年5月に当社グループがCENIBRA社の全議決権を取得したことに伴い、さらにコスト競争力・販売力強化を図るとともに増産も検討
・ 製造設備の最新鋭化・省力化
Pan Pac(ニュージーランド)
・ 紙器向け需要の成長に応じた増産を検討
Oji Fibre Solutions(ニュージーランド)
・ 2022年3月完全子会社化
・ 王子グループのノウハウや操業管理手法を導入し、操業安定化・歩留り向上・省エネ対策を実施
溶解パルプ
・ 衣料品需要増加を踏まえ、成長性のある溶解パルプの増産・拡販を進めるとともに、高付加価値品の拡販も推進

 









   パルプの船積みの様子(ブラジル)

 

海外の主な拠点(パルプ生産拠点)



CENIBRA社工場全景
(ブラジル ミナスジェライス州 ベロ・オリエンテ市)


Oji Fibre Solutions社タスマン工場
(ニュージーランド北島)

木材加工事業の拡大

<国内社有林の活用と拡大>
 王子グループは、日本国内に民間では最大規模となる188千haの社有林を保有・管理しています。社有林は当初、製紙原料の生産を主目的としていましたが、現在は、森林経営による環境貢献などを含め、森林のもつ多面的な価値を高めています。

・林道整備等による既存社有林の有効活用および新規山林取得を推進
・ 製材事業の強化を図り、社有林原木から製品までの一貫化による付加価値アップを推進
・林地残材(伐採時に発生する枝葉や梢端部などの木材)の集荷によるバイオマス燃料への活用
・ドローンを活用した苗木運搬などにより植林作業の効率化を推進



浦幌山林のカラマツ林(北海道)



王子与志本製材の製材工場(北海道)

環境問題への取り組み

EcoVadis社のサステナビリティ調査で「ゴールド」評価を獲得
 CENIBRAは、サプライチェーンに関する国際的な評価機関であるフランスのEcoVadis社のサステナビリティ調査において、「ゴールド」評価を獲得しました。同調査では、環境、労働と人権、倫理、持続可能な調達の4テーマが評価されます。「ゴールド」は、全世界の10万を超える対象企業のうち、上位5%以内の企業が認定されるもので、環境・社会分野での要求がますます厳しくなる中、同社の卓越した地位を確固たるものとしました。
 CENIBRAのサステナビリティ・アドバイザーであるSandro Morais Santosは、「EcoVadis評価における顕著な実績は、CENIBRAが最高のESG実践に取り組み、それを遵守していることの証左である」と述べています。また、ガバナンス・コンプライアンス担当コーディネーターであるSandra Maria Henriqueは、「この結果は、サステナビリティの概念と実践が、CENIBRAの成長と進化を通じて成熟してきたことを証明している」と述べています。