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サステナブルな紙製包装資材を活用した イノベーティブな提案で、 環境保護と収益向上を両立し、 ステークホルダーからの信頼にお応えします。
長谷部 明夫 王子ホールデイングス 常務グループ経営委員 産業資材カンパニープレジデント
対前年度比:増収減益
【産業資材事業】 ● 国内:段ボール、白板紙などは物価上昇に伴う消費抑制により販売数量が減少したが、価格修正により増収。 ● 海外:段ボール原紙は東南アジアで販売数量が増加したが、市況悪化により減収。段ボールはオセアニアで価格修正をしたものの、東南アジアでの需要低迷により減収。 【生活消費財】 ● 国内:家庭紙は消費抑制により販売数量が減少したが、価格修正により増収。おむつについて、子ども用の売上は前年度並みだが、大人用は新規顧客獲得により販売数量が増加し、増収。 ● 海外:おむつは拡販により販売数量が増加し、増収。
段ボール、紙器、紙袋といった各産業に不可欠な包装資材について、原紙製造から製品加工、さらにパッケージデザインまでの素材・加工一貫の生産・販売体制を整えており、お客様のニーズにタイムリーに対応しています。 【段ボール事業】 食品・日用品・家電製品等あらゆる分野で使用される一般段ボールに加え、工業部品等の輸送に用いられる重量物包装用段ボールも取り揃えています。また商品サイズに合わせて梱包する自動包装システムも提供しています。 【紙器事業】 菓子・化粧品・医薬品等あらゆる分野で使用される紙器について、美粧性に優れた原紙に、用途に応じた構造設計や訴求力のあるグラフィックを組み合わせることで、お客様の商品の価値をさらに高めるパッケージの提案を推進しています。 【製袋事業】 さまざまな製品を安全に保管・輸送するための重包装袋から、小売店の商品包装に用いられ、販売促進にも役立つ手提げ袋、さらにネットショッピングの普及で需要が伸びている宅配袋まで、お客様のニーズに幅広く対応しています。
当社としては5 拠点目となる段ボール工場を、イン ド南部 アーンドラ・プラデーシュ州 スリシティ工業団 地に建設し、2024年に操業開始予定です。 今後の需要の伸びが期待されるインドにおいて、よ り一層の事業拡大を図っていきます。
インド南部 スリシティに建設中の段ボール工場(イメージ図)
当社は、2024年6月に株式会社イムラ様と共同にて、ベトナムの紙器等の製造・販売で20年以上の 経験を持つSONGLAM TRADING AND PACKAGING PRODUCTION JOINT STOCK COMPANY の発行済株式の一部の取得を完了しました。 中期経営計画の事業戦略であるパッケージング事業のさらなる拡大・強化のため、パッケージング事 業の一層の拡大を図っていきます。
・封筒の窓部分を透明加工した紙製ファイル (日本文具大賞2024サステナブル部門優秀賞受賞)(写真左) ・紙のネットで梱包品を保護する紙ネット封筒(写真右)
従来、大型業務用エアコンの梱包用トレイは、大型で複雑な構造の ため、人が手で組み立てを行っていました。当社は、自動組立可能な トレイ形状と、包装機械業界では初となる自動組立機械構造を開発 し、お客様における組立の作業効率の大幅改善を達成しました。当開 発品は、世界包装機構(WPO:World Packaging Organisation) 主催の「ワールドスターコンテスト2024」にて、「ワールドスター賞」 を受賞しています。 また、お客様のブランディングも手掛けています。宇都宮市のイチゴ 農園である株式会社Farm大越様では、贈答用や店頭陳列用のパッ ケージをデザインすることで、お客様の商品への想いを形にし、ブラン ディングしました。 王子グループでは、包装資材において、原紙生産から製品加工、パッ ケージデザインまでの素材・加工一貫の生産体制を整え、お客様に お届けします。
ダイキン工業株式会社様と協業して開発した 大型業務用エアコン室内機の梱包用トレイと 自動組立機 株式会社Farm大越様のパッケージ
主にビルや住宅などの空調に使用される全熱交換器は、高機能 換気装置の一種で、換気によって失われる空調エネルギーの全熱(温度・ 湿度)を交換/回収できる省エネ製品です。その性能は、内部のコア部 品である全熱交換エレメント(主に紙製)の特性によって左右されます。 当社は、このエレメントの生産拠点として、これまでの中国・江蘇省 の南通王子過濾に加え、2024年に大阪/門真工場を開設しました。 日本国内においては、2025 年に住宅の省エネ基準の適合義務化、 2030年にはZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)が標準になり、 高まる環境意識に応える取り組みを進めています。
全熱交換エレメントの仕組み 紙の特殊機能を用い、換気時に温度・湿度の 交換/回収を行い、省エネに貢献します。 2024年1月に稼働した大阪/門真工場
王子グループ内のリソースを最大限に活用し、 nepiaブランドの価値向上を図るとともに、 人々と環境に寄り添った製品を お客様にお届けします。
森平 高行 王子ホールデイングス 常務グループ経営委員 生活消費財カンパニープレジデント
王子ネピアは、家庭紙ブランド「nepia」を展開し、人々の暮らしと環境に寄り添うブランドを目指し、“人と地球に、ここちいい”、新しいふだんを追求しつづけながら事業活動を行っています。 森を守るために採用したFSC®認証紙やWWFとの連携をはじめとする環境品質。肌触りや使い心地の良さ、機能性を追求する生活・感性品質。王子ネピアはこの2つの品質を追求し、営業・マーケティング・生産が一体となった活動を進めています。(FSC®C018118) ▶王子ネピア公式ホームページ「人と地球に、ここちいい。 」
生活に欠かせないティシュ・トイレットロール・キッチンタオル・ウエットティシュ・マスクなどを製造・販売しています。 環境に配慮した原料を使用し、肌触りや快適な使用感を追求しています。
王子グループで唯一の一般消費財メーカーである王子ネピアは、王子ホールディングスが取り組む、「木を植え」「森を育み」「資源として適切に利用する」を社会に伝える担い手として、新たなタグライン「人と地球に、ここちいい。」を2024年4月に策定しました。
同時に、ネピア商品は“人と地球に、ここちよさそう”というイメージを多くの消費者に持ってもらうため、「森のnepia」をテーマにしたテレビCMの本格的な放映を同月より開始しました。トラウデン直美さんを起用し、王子グループが育んできた豊かな森の“ここちよさ”と、その森から生まれた商品の持つ“ここちよさ”をシンクロさせた映像にし、さらに森山直太朗さんの雄大で繊細な楽曲「生きとし生ける物へ」のオリジナルアレンジバージョンを合わせ、地球環境に配慮した商品づくりへの想いを表現しました。 YouTube などのデジタルメディアも含めた広告コミュニケーションによって、「nepia」ブランドの価値向上を図り、多くの人に選ばれるブランドを目指していきます。 ▶ 新TVCM 「森のnepia篇」(王子ホールディングス 公式YouTube)
王子ネピアは、環境に配慮した商品を提供する「環境価値」と、肌触りや快適な使用感を提供する「生活・感性価値」の2つの提供価値を軸に、王子ホールディングスのパーパスを体現していくコンシューマー企業として、「人々の暮らしと環境に寄り添う企業」を目指しています。これらの提供価値を体現するために、2023 年10月にティシュ、トイレットロール、キッチンタオルのパッケージをリニューアルし、「上質感」や「かわいらしさ」をグラデーションや色味で強調したデザインに変更しました。また、「環境価値」については、原材料、包装材、商品規格全てにおいて環境に配慮した商品づくりを行っており、本条件を満たした商品のパッケージに「ネピア環境マーク」を表記しています。
「上質を、持ち歩こう」をコンセプトに、暮らしに便利でちょっと良いものを外出先でもストレスなく使用できるよう商品設計した、コンパクトサイズの保湿ソフトパックティシュです。新型コロナウイルス感染症の「5 類」移⾏後、外出機会が増加したことに伴い伸びているティシュの携帯需要に対応しました。3 枚重ねで厚みがありシルキーでなめらかな肌触りが特長です。
生理中や下痢、痔などで敏感な肌のお悩みに着目し、からだへのやさしさにこだわった“デリケートケアトイレットロール”を2024年7月に発売しました。 「シルキー仕上げ」で摩擦が少なくなめらかな肌触りが心地よく、当社初の「4枚重ね」が水分を素早くしっかり吸収するので、肌に負担をかけずに拭くことができます。