王子ホールディングス株式会社(社長:磯野裕之、本社:東京都中央区)は、株式会社みずほ銀行(頭取:加藤 勝彦、本社:東京都千代田区、以下「みずほ銀行」)をアレンジャーとし、同社が提供する「Mizuho自然資本インパクトファイナンス」(以下、「本商品」)を活用した国内金融機関23行によるシンジケートローンでの資金調達(以下、「本件」)を実施しましたのでお知らせいたします。なお本件はシンジケーション方式で本商品を活用した初の事例となります。
本商品は、みずほ銀行とみずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社(社長:吉原 昌利、本社:東京都千代田区、以下「MHRT」)が日本におけるネイチャーポジティブ経営の浸透に向けた取り組みを推進していくことを目的に開発したものであり、TNFD 等の自然資本関連の枠組みやガイドライン等を参考にMHRTが開発した評価手法を用いて企業のネイチャーポジティブ経営に関する姿勢や取り組みを評価し、一定以上の評価に達した企業に対して融資を行うものです。
なお、本商品のフレームワークについては、株式会社日本格付研究所から、環境省の「インパクトファイナンスの基本的考え方」に適合する旨の意見書を取得するとともに、自然資本に関する専門的知見を有する国連開発計画(UNDP)の専門家の助言を受けて、みずほ銀行およびMHRTが開発しております。
今から約100年前の1920~30年代に当時の王子製紙社長であった藤原銀次郎は「木を使うものは木を植える義務がある」とサステナブルな森林経営の必要性を説き、当社は現在国内外に63.5万ha(東京都の面積の約3倍の広さに相当)に及ぶ広大な社有林を保有するに至り、これを適切に管理しております。このうち約3割が環境保全林であり、生産林と一体で管理する事で、水源涵養や土砂流出・崩壊防止、生物多様性保全などの森林の多面性機能の発揮を実現しております。
森林資源の充実と活用を目的とした林業と、生物多様性保全や水源涵養などの多様な機能の十分な発揮が両立出来るよう、持続的な森林経営を行っている点や、様々なステークホルダーと連携し森林の価値の定量化・最大化に向けて取り組んでいる点に非常に高い評価を受け、本件の実施となりました。
当社は「森を育て、森を活かす」企業としてネイチャーポジティブ経営を進化させ、経営理念である「環境・社会との共生」と企業価値の向上の両立に努めてまいります。
みずほ銀行 「王子ホールディングス株式会社に対するシンジケーション方式による「Mizuho自然資本インパクトファイナンス」の実行について」
https://www.mizuhobank.co.jp/release/pdf/20250327release_jp.pdf
日本格付研究所 「株式会社みずほ銀行及びみずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社によるMizuho自然資本インパクトファイナンス評価フレームワークに対する第三者意見書」
https://www.jcr.co.jp/download/cbba28a4eaca8bf22bbb0e86da2ea700565b5060f55fcc4525/24d1771.pdf
<本件に関する問い合わせ先 >
王子マネジメントオフィス株式会社
グループ財務本部 財務部
TEL:03-3563-4460
王子ホールディングス株式会社
コーポレートガバナンス本部 広報IR部
TEL:03-3563-4523 E-mail:
oji-holdings@oji-gr.com