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2025年05月27日New

【日】ニュースリリース(研究)

ベトナムQPFL社有林におけるバイオ炭実証試験について
~未利用樹皮を活用したバイオ炭による土壌改良とCO2削減~
 王子ホールディングス株式会社(代表取締役社長:磯野裕之、本社:東京都中央区)は、株式会社トロムソ(代表取締役社長:上杉正章、本社:広島県尾道市)と共同で、ベトナムにおいて植林木の未利用樹皮を原料としたバイオ炭を、当社グループのベトナム植林会社QPFLが保有するアカシア植林地で施用(せよう)する実証試験を実施いたします。

 バイオ炭は、未利用の樹皮、竹、わらなどのバイオマスを燃焼しない水準の酸素濃度下で高温で加熱して作られる炭です。植物は成長する過程でCO2を吸収しますが、枯れたまま放置すると腐敗し、一旦固定されたCO2を放出してしまいます。しかし、植物をバイオ炭として炭化させることで、炭素を長期間固定※1し、大気中のCO2を削減する効果があります。

 この技術は、地球温暖化の緩和に寄与するネガティブエミッション技術(NETs)※2として注目されており、欧州各国を中心にバイオ炭の普及を政策的に支援しています。また、バイオ炭はCO2削減のほかにも、土壌の保水性や通気性を向上させ、植物の生育を促進する効果があり、土壌改良材としても期待されています。
 
 本実証試験では、ベトナム・ビンディン省の製材所で発生し、これまで未利用だったアカシア等の樹皮を用いて、トロムソ社がバイオ炭を製造します。その後、QPFLが所有するアカシア植林地の一部(約6ヘクタール)にバイオ炭を施用し、土壌改良効果や樹木の成長への影響、炭素固定効果等を検証します。実施時期は2025年度と2026年度の予定です。バイオ炭は農業での使用が進んでいますが、林業での活用例は限られていました。

 当社は、今後も国内外の森林育成や脱炭素に寄与する取り組みを続けてまいります。

※1)バイオ炭を土に混ぜて炭素を長期間土の中に留めておくことで、大気中の二酸化炭素を減らす技術
※2)大気中に蓄積している温室効果ガスを回収・除去する技術の総称で、カーボンニュートラルを実現させるための効果的な手法の1つ。 欧州(EU)、英国、米国などを中心に、世界的に普及を目指す動きが広がっている



※リリースPDFはこちら

 <本件に関する問い合わせ先>
王子ホールディングス株式会社
 イノベーション推進本部  戦略企画部 
 TEL:03-6625-0175  E-mail:inv@oji-gr.com
 コーポレートガバナンス本部 広報IR部   
 TEL:03-3563-4523  E-mail:oji-holdings@oji-gr.com