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2015年04月01日

【日】お知らせ(汎用)

2015年度入社式 社長あいさつ

王子グループは4月1日、王子ホールディングス本館においてグループ合同入社式を行い、56人の新入社員を迎えました。

代表取締役社長 矢嶋グループ共同CEO 入社式あいさつ


入社式で祝辞を述べる矢嶋グループ共同CEO
入社式で祝辞を述べる矢嶋グループ共同CEO

皆さん、入社おめでとうございます。 本日皆さんが社会人として、また王子グループの一員として新たな第一歩を踏み出されたことを心よりお祝いし、歓迎いたします。これからの社会人生活に向けて、今 心に抱いているその大きな志をいつまでも忘れることなく頑張って欲しいと思います。

経営環境と経営戦略
王子グループは、近代産業の礎を築いた渋沢栄一翁が、1873年に設立した日本で最初の株式会社の一つです。その業容は洋紙の製造です。以来当社グループは140年以上の長きにわたり、存続して来ました。その間に2度の大戦、そして大戦後の大恐慌、ハイパーインフレを乗り越えてきたわけですが、このような会社は東証一部上場会社の中でも極めてまれな存在だと思います。その当社が現在、第3の危機に直面していると言っても過言ではありません。
2000年に3200万トン台でピークだった紙・板紙の国内需要は漸減してゆき、現在は2700万トン台まで落ち込みました。日本の一人当たりの紙・板紙消費量は250kgから210kgへと減少したのです。ちなみに米国では、340kgから220kgへと大幅に減少しています。すなわち、当社グループのコアである紙・板紙の需要が先進国を中心に減少しているのです。  この危機を乗り越えるため、我々は「もはや製紙企業ではない」との認識を持ち、グループ経営戦略として、「中核事業の深耕・深化」、「新規事業・新製品開発」、「海外事業のさらなる拡大」、「財務基盤の一層の強化」を掲げて、事業構造転換に取り組んでいるところであります。第一番目の、「中核事業の深耕・深化」というのは、すなわち紙・板紙を主とする国内の既存事業をさらに深堀りし、ニーズにあった高品質・高付加価値製品の開発・提供を推進していくことです。

柔軟かつバランスのとれた発想と謙虚さを忘れずに
この状況下、新入社員の皆さんに、この事業構造改革の推進のために、是非頭の中に入れておいてもらいたいことが2つあります。「柔軟かつバランスのとれた発想」と「アニマルスピリット」です。 「柔軟かつバランスのとれた発想」とは簡単に言うと、偏った考え方をするなということです。人間は自然と自分の都合の良い方に考えがちになり、ニュートラルなポジションに自らを置くことが難しくなります。柔軟性・バランス感がなければ「中核事業の深耕・深化」「新規事業・新製品開発」などの実現は到底無理でしょう。この概念のもう一つの側面は「謙虚さ」です。この「謙虚さ」がなければ「柔軟かつバランスのとれた発想」は生まれません。「傲慢」「横柄」「独りよがり」ではダメなのです。入社からしばらくして、ある程度仕事を任されるようになると次第に「傲慢」「横柄」になる人がいます。そうではなく「謙虚」に一歩下がってものごとを考えるよう努力して下さい。

バイタリティーをもって自ら行動しよう
  次に「アニマルスピリット」についてです。この「アニマルスピリット」は、ケインズが言う非合理的行動とは少々違った意味でとらえていただきたい。単純にいえば、バイタリティーある行動力と理解してください。この行動力が、現在の当社グループには必要です。頭でいろいろ考え、議論ばかりして一向に前進しないケースをよく見かけます。さらにひどいケースは、失敗した行動を批判ばかりして、決して自ら行動せず、あたかも評論家のような言動をとる人もいます。これでは他社との競争に負けてしまうのは自明の理であります。

 王子グループが新たな時代へ突き進む中、今申し上げたこと、すなわち「柔軟かつバランスのとれた発想」「アニマルスピリット」を常に念頭に置き、当社グループの今後の発展の主役としてたくましく成長されることを願い、入社式にあたっての私の祝辞といたします。