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環境・社会

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地球温暖化対策への貢献

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産業植林は、バイオマス燃料も育てます

クラフトパルプ(注1)の場合、紙になる繊維は木材のほぼ半分だけです。残りの成分に含まれるリグニン(注2)やヘミセルロース(注3)などは、蒸解プロセスによって黒液(黒い植物性廃液)(注4)として木材から分離され、バイオマス燃料(注5)として使用されています。
バイオマス燃料が燃やされる際に出るCO2は、木の成長によって大気中から吸収されたCO2です。このため森林の成長を上回る伐採をすると、燃やされた際に出るCO2は大気中のCO2を増加させることになります。しかし成長した木材だけを伐採し、伐採後には森林を再生すれば、バイオマス燃料が燃やされた際に出るCO2は、大気中のCO2を増やしません。これをカーボンニュートラルと呼びます。

カーボンニュートラルのイメージ

地球温暖化防止のためには化石エネルギーの使用削減が必要であり、そのためには持続可能な森林経営によって育成された森林資源のバイオマスエネルギーとしての利用が効果的です。わたし達が推進している植林は、紙の原料となる木材繊維だけでなく、バイオマス燃料も育てており、持続可能な森林経営を前提にした森林利用は地球温暖化対策に大きく貢献しています。

(注1)クラフトパルプ
水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)と硫化ナトリウムを使い、圧力をかけて約170℃に加熱することで、木材チップからリグニンを溶かして繊維をバラバラにする方法で生産されるパルプ。

(注2)リグニン
高等植物に含まれ、物理的、化学的に植物体を強固にしている高分子物質。繊維の接着剤であり変色しやすい。針葉樹に約30%、広葉樹に約20%含まれている。

(注3)ヘミセルロース
ヘミとは半分の意味で、セルロースと一緒に存在する半繊維素。

(注4)黒液(黒い植物性廃液)
木材チップからパルプを生産する工程(クラフトパルプ化法)で、木材チップの中の木材繊維をパルプとして取り出した後の、その他の黒い植物性廃液のこと、リグニンやヘミセルロースなどが成分。

(注5)バイオマス燃料
再生可能な生物由来(木材など)の有機エネルギーや資源のことで化石資源を除いたもの。

京都議定書と、森林のCO2吸収・固定

1997年に京都で行われた「地球温暖化防止京都会議」(COP3)において、日本は温室効果ガス排出量を、1990年に比較し、2008~2012年の平均で6%削減することになりました。この削減目標達成のために、一定の条件を満たした森林によるCO2吸収・固定効果が認められることになりました。王子グループは海外植林を推進するとともに、国内では約19万ヘクタールの社有林を所有・管理しており、これによってCO2の吸収・固定にも貢献しています。

CO2の固定にも寄与している森林を伐採することは、いけないことでしょうか?

持続可能な森林経営のもとで森林を育成し、森林の成長量に見合うだけ伐採して利用すれば、森林全体によるCO2の固定量(注7)は減りません。また森林は太陽エネルギーを用いる光合成でCO2を固定していますが、樹齢が高くなり個々の樹木の生長が遅くなると、森林全体の成長も遅くなりCO2固定量が少なくなります。若い森林は光合成による成長が早くCO2をより効率良く固定します。植林は、紙の原料だけでなくバイオマス燃料も供給するので、化石エネルギーが節約され、CO2の排出削減にも役立っています。つまり植栽後5~15年経過した植林木を伐採・利用し、伐採跡地には再植林することで、CO2の固定量は減らさずに化石エネルギーからのCO2排出量を削減することができるのです。
伐採行為は一見、森林によるCO2固定と矛盾するように見えますが、伐採のあとに森林を再生すれば、木材の利用は地球温暖化対策に貢献します。

(注7)CO2の固定
植物や微生物の光合成により、大気中の二酸化炭素を炭水化物に代えて生物躯体として固定させること。

森林によるCO2の固定のイメージ

木材チップで紙を作ると、黒液(植物性廃液)が発生します。バイオマス燃料である黒液を使用すると、その分化石燃料を節約できて、化石燃料由来のCO2削減にも役立ちます。黒液を燃やしても黒液由来のCO2は出ますが、再び植林すればその分のCO2が吸収されます。つまり、伐採後も植林を繰り返せば、森林のCO2固定量は維持されるのです。