王子ホールディングス株式会社(社長:磯野裕之、本社:東京都中央区)は、パームヤシ空果房(くうかぼう)(EFB)
※1を原料とするEFBパルプ混抄(こんしょう)
※2段ボール原紙が、ユニ・チャーム株式会社(社長:高原豪久、本社:東京都港区)のインドネシア法人PT. UNI-CHARM INDONESIAの生理用品の梱包用段ボール原紙として採用されたことをお知らせいたします。本製品に梱包されたユニ・チャーム製品が、6月5日の世界環境デーに合わせた現地の新商品発表会で展示された後、インドネシア限定で発売される予定です。
パーム果実からパームオイル
※3が生産される過程で、パームヤシ空果房(EFB)とパームヤシ殻(PKS)が副産物として排出されます。PKSはバイオマス燃料としての活用が進む一方、EFBは水分・灰分・塩分を多く含むため腐敗しやすく、その輸送効率の低さから大部分は未利用のまま廃棄されています。土壌汚染やメタンガス発生といった環境負荷が懸念されており、その有効利用は長年の課題とされてきました。
こうした課題に対し、当社はマレーシアのグループ会社であるGSPP社を通じ、ユニ・チャームと共同で検討を進め、EFBから抽出した繊維(パルプ)を古紙パルプに混ぜることでEFBパルプ混抄段ボール原紙を製造、同じくインドネシアのグループ会社であるPT. Oji Sinar Mas Packagingで段ボール箱に加工、アップサイクルに取り組みました。なお、この混抄原紙は通常の段ボール原紙と同等レベルの品質・強度を持っていることを確認しています。
当社は引き続き、様々な廃棄物の有効活用を通じ、環境負荷の低減に取り組んでまいります。
※1)パームの木になるパームヤシ房(アブラヤシ)から果実を取り出した後に残る空の果房。EMPTY FRUITS BUNCHの略
※2)紙の原料となるパルプに、木材パルプ以外の様々な素材を混ぜ合わせて作られた紙
※3)アブラヤシの実から採れる世界中で最も多く生産されている植物油で、食品から日用品まで幅広い分野で利用されている

<本件に関する問い合わせ先>
王子産業資材マネジメント株式会社
カンパニー統括本部 海外事業推進部
TEL:03-5550-3064
王子ホールディングス株式会社
コーポレートガバナンス本部 広報IR部
TEL:03-3563-4523 E-mail:
oji-holdings@oji-gr.com